作詞にブレイクスルーあり?

YOASOBI×直木賞作家のプロジェクト始動、第1弾「ミスター」原作は島本理生(動画あり / 島本理生コメントあり) - 音楽ナタリー

「ミスター」は島本理生辻村深月宮部みゆき森絵都という4名の直木賞作家とのコラボプロジェクトの第1弾。“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマにそれぞれが書き下ろした小説を原作に、YOASOBIが楽曲を制作する。

音楽業界ではここ20年ぐらいでデジタル化にまつわる技術革新がありました。各要素を見ていくと、

  • 配布: CDからネット配信へ
  • 作曲: DTMの進化
  • MV: 有料放送からYouTube
  • コミュニケーション: テレビ出演や音楽雑誌から、ネットへ
  • グッズ販売: ネット通販へ

良しあしは置いておいて、音楽業界のすべてを変えたことは間違いありません。


ところが、楽曲制作の上で重要な要素である作詞については、今のところ大してデジタル化にまつわる技術革新があるようには見えません。他の要素の生産性は非常に上がっているのに、この部分だけが変わらないとなると、そこで大渋滞が起こっていることが想像されます。

ゆえに上記のプロジェクトは作詞の改善に勝機があるとみて、名のある作家の物語をつむぐ力を借りて成果を得ようというものに見えますが、果たしてどうなることやら。ともあれ、今後しばらくは作詞が作品の成否を分けることになるのかもしれません。